3・子どもの水分補給
水道水は飲ませて良いの？
国内の水道水はほとんどの地域で消毒されているので、1才以上の子どもにはそのまま飲ませて構いません。

マンション等で屋上に貯水タンクを置いている場合はタンク内での汚れが心配ですので、煮沸して飲ませて下さい。

1才未満の赤ちゃんでは、水道水は一度沸騰させて（白湯さゆ、湯冷まし）あげましょう
。
ミルクを作る水はお店で買った方が良い？
粉ミルクは湯冷ましで溶かせば十分です。旅行の時などで湯冷ましを用意できない場合は、市販されている調乳用の水が便利です。

調乳の時は、ミネラルウオーターでミルクを溶かさないように気をつけましょう。ミネラルウオーターの成分にもよりますが、ミルクをミネラルウオーターで溶かすと電解質のバランスが乱れ、赤ちゃんの腎臓に負担がかかることがあります。

もう少し大きな子に飲ませるのであっても、硬水（ミネラルウオーターの中でもカルシウムやマグネシウムが多く含まれているもの）は不適当で、軟水を飲ませた方がいいでしょうが、これは日本の水道水とたいして変わりません。
お茶やイオン飲料
お茶には、麦茶、ほうじ茶、ウーロン茶、緑茶などいろいろなものがありますが、小さい子どもにはカフェインの入らない麦茶やほうじ茶が適しています。

イオン飲料は、ナトリウム、カリウムなどの電解質を多く含む飲み物です。元気な時には、食事からとる電解質だけで十分で、イオン飲料の取り過ぎは糖分過多になったり、腎臓に負担をかけるので良くありません。イオン飲料を哺乳ビンに入れて飲ませるのも、虫歯のもとにもなりますのでやめましょう。

下痢や嘔吐のひどい時には、OS-1やアクライトORSなどの下痢嘔吐用の経口補水液が良いでしょう。なければ「湯冷まし1L＋塩小さじ半分＋砂糖大さじ４杯半＋あればレモン汁少々」で同様の飲み物が作れます。

赤ちゃんは、のどが乾いても自分で飲み物を飲めません。特に夏は喉が渇いたと感じる前に、水分がとれるように気を配ってあげて下さいね。
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